
本展は、画家たちの得意とした、あるいは高く評価された技法や画題をテーマに、その見どころを紹介する展覧会です。
狩野派の後継者で大観や春草の師であった橋本雅邦、「線の観山」の異名を持つ下村観山、その両者による巧みな線描。また、墨と色彩どちらの表現にも優れた川合玉堂の風景画や、衣装や髪型の細部にまでこだわり抜いた上村松園の美人画など。水野コレクションの選りすぐり、60余点を展示するとともに、作品それぞれに込められた画家の”技”から、彼らが巨匠とされる理由を探ります。
はじめて水野コレクションをご覧になる方も、何度もご覧いただいている方にも、日本画の魅力を一層味わっていただく機会となれば幸いです。